業務用・家庭用コーヒーを手掛けて70余年。
たくさんのお客様から御支持を頂いて参りました。
こだわり抜いた当店自慢の珈琲をお楽しみ下さい。
コーヒー業界では昔より『1豆2釜3技術』と言われるほど焙煎機が重要視されてきました。
タカノ珈琲では創業60余年の歴史において大小各種の焙煎機を使い分け、その味の違いを実感してきました。そして遂にたどり着いたのが世界一と評価の高いドイツ・プロバット社の焙煎機(25Kg釜)でした。この釜は通常250℃~300℃の熱風で15分~20分かけてじっくり焙煎します。これにより豆全体に熱がまんべんなく行き渡り、香り高くまろやかで深い味わいのコーヒーが生み出されるのです。
これに対して一般焙煎業者は生産コストを考えて大型焙煎機を使い高温熱風で短時間で焙煎するのが通常である。高温熱風で焙煎し過ぎると味が弱く抜けやすいという短所があります。
また最近見られる自家焙煎店では小型焙煎機(1Kg釜以下)で焙煎している店が多いのですが、焙煎機にもよりますが、よほど上手に焙煎しないと雑味が出やすいように思われます。そして焙煎は途中での排気の強弱、そのタイミング等でも味が微妙に変化します。従って焙煎師は常にそのコーヒー豆の特徴を把握し、それぞれの豆の良さを引き出すことが重要になります。コーヒー焙煎に熟練の技が求められる所以です。
コーヒーは同じ豆でも収穫後の生豆の熟成期間で味わいが変わります。その年に取れたニュークロップ・前年度収穫のパーストクロップ・収穫3年以上経たオールドクロップ、それぞれ水分の含有率が違い味に影響を及ぼします。又コーヒーは焙煎時の気温・湿度等が味に大きい影響を与えます。特に四季のある日本では、夏と冬では大きな違いが生じます。従って最高の焙煎をするには温度・湿度のデータが不可欠です。その日の気象状況に合わせて焙煎度合いや排気の強弱・タイミングを決めるのです。当社には創業以来積み上げてきた多くのデータがあります。それを基にして安定した美味しい『タカノ珈琲の味』を作り続けているのです。次にカップテスト。豆の買い付けは全て熟練のカップテイスターが様々な味の要素(香り、甘味、コク、雑味・異臭の有無)を吟味して合格した物だけを仕入れていますが、焙煎後の商品の入念なカップテストも新たなデータの集積に大切です。私共では熟練焙煎師だけでなく、社員全員が毎日の朝礼時や焙煎後にたえずカップテストを行い豆の評価を行っています。できるだけ多くの厳しい評価にさらされることが『おいしいコーヒー』につながるものと考えるからです。