【2011年5月18日】
前立腺がんの予防については、『コーヒーは沢山飲むほど良い』とする研究結果を17日、ハーバード公衆衛生大学院が発表した。コーヒーを全く飲まない男性に比べて、1日6杯以上コーヒーを飲む男性の方が、死に至る前立腺がんにかかるリスクは60%、前立腺がん自体が発現するリスクも20%低いことが、この研究で明らかになった。カフェイン含有の有無による効果の差はなかった。研究者たちは、コーヒーの成分が持つ抗酸化作用や抗炎症作用と、前立腺がんリスクの低下に関係があるのではないかと考えている
不規則な食生活や運動不足が続くと、生活習慣病、中でも糖尿病が心配です。
生活習慣に起因する糖尿病は「2型糖尿病」といわれるものですが、近年、この2型糖尿病の予防に効果的としてコーヒーが注目を集め、世界各国から相次いで「コーヒーに2型糖尿病を予防する効果あり」という報告がされています。
世界に先駆けて大規模な調査結果を発表したのは、オランダのDr.vanDamらです。17,111人の男女を対象とした調査を平均で約7年間にわたり追跡した結果、「1日に7杯以上コーヒーを摂取する人では、1日2杯以下の人に比べ2型糖尿病の危険度が1/2になる」という報告が出されました。
糖尿病は、糖分をエネルギーに変えるためのホルモンであるインスリンの分泌や働きが悪くなる病気です。コーヒーが糖尿病予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているクロロゲン酸が血糖値の抑制にかかわっている可能性が指摘されています。
適度な運動やウエイトコントロールとともに、コーヒータイムを糖尿病予防に役立ててみてはいかがでしょうか?
コーヒーを毎日飲む人はほとんど飲まない人に比べて肝臓ガンになる率が約半分。厚労省研究班が実施した大規模調査で、コーヒー摂取量と肝臓ガン発生率の関連がわかった。更に、「一日5杯以上飲む」人では飲まない人の4分の1.コーヒーに含まれるどの成分が効果を及ぼしているか定かではないが、同じくカフェインが多く含まれる緑茶を多量に飲んでいる人では、肝臓ガン発生率の低下はほとんど認められず、コーヒー独自の成分の可能性が高いらしい。
「目覚めの一杯が効く」とか、「空腹時にゴクッっと一杯」など、自分なりの方法でお通じコーヒーを利用している女性も多いようです。コーヒーは消化液の分泌を促して消化を助けたり、胃腸の働きを整えるため、お通じにも効果があるといえるでしょう。さらにお腹がスッキリすればお肌も快調ということで、まさにコーヒーは女性の心強い味方!
カフェインは、肝臓や腎臓の働きを活発にして、二日酔いの原因になっているアセトアルデヒドを早く分解してくれます。そのうえ、カフェインの利尿作用で、体内の老廃物を素早く排泄してくれるので、二日酔い防止に役立つのです。お酒の後のコーヒーが、身体をスッキリさせてくれます。
1988年6月、日本動脈硬化学会で「コーヒーは動脈硬化を予防する善玉コレストロール(HDL)を増加させる作用がある」と実験報告が出されました。
HDLはコレストロールを代謝する作用があり、この数値が高い人は動脈硬化を起こしにくいといわれています。
コーヒーを飲んで動脈硬化を予防しましょう。
コーヒーに含まれているカフェインには、体脂肪の分解を促しウエイトコントロールをする作用がある。 そして更に効果的にシェイプアップするには運動をプラスすることです。運動前の一杯のコーヒーは、その後のジョギング等、運動で消費するエネルギー量を大きくする。つまりいつもと同じ運動量でも効率が良いのです。運動1時間前の珈琲がBestという実験結果もでています。
コーヒーを飲むと気分転換になりリラックスできるという方が多いと思いますが、これはコーヒーに含まれるカフェインに強いリラックス効果があるだけでなく、コーヒーの香りが情緒をつかさどっている右脳の血流量を増やして脳の働きを活発化させる効果がある事が新たに明らかになりました。又、男性より女性のほうが影響を受けやすいという研究結果も同時に発表されました。(杏林大学・古賀良彦教授)
肉料理や油っこい料理を食べた後は、なんとなく胃が重苦しく感じられるものですが、そんなときにもコーヒーはぴったりです。というのは、コーヒーの苦味が胃酸の分泌をよくし、消化を助けるからです。西洋料理の最後を締めくくるデミタスコーヒーは単なる添え物ではなく、胃のためにも大変理にかなっているのです。また、コーヒーはアルカリ性ですから、酸性の肉料理のあとには野菜を食べるのと同じような効果も期待できます。
コーヒーを飲む習慣とアルツハイマー病の関係について、世界各国で関心が高まっています。
ポルトガルの調査では、過去20年間のカフェイン摂取がアルツハイマー病のリスクを有意に下げているという報告をしています。また、カナダでは4615人の高齢者を対象とした大規模な追跡調査が行われ、コーヒーとアルツハイマー病の予防に相関関係があるという結果がでています。
習慣的にコーヒーを飲んでいる人は、コーヒーを飲んだからといって血圧が上昇する事はありません。コーヒーを一定期間飲んでいない人の場合、ほんのわずか(数ミリ)な血圧の上昇がみられますが、これは活発な会話や運転をしたときよりも小さな上昇です。そして、どのような場合でも2~3時間後には元に戻ります。また、コーヒーへの耐性はすぐに出来るので、コーヒーを普段から飲んでいる人の血圧が高いということはありません。